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予防歯科prevent
予防は、痛くなる前の治療
虫歯を他の病気に例えるなら、「歯の悪性腫瘍」。進行してしまえば自然には治らず、悪化して歯を失ってしまったら、もう二度と生えてはきません。予防や早期発見、早期治療が非常に大切なのです。
本来なら最低でも半年に一度の定期検診、メインテナンス習慣を身につけることが必要なのですが、残念ながら日本人の歯に対する意識は非常に低いのが現状です。
たとえ一度治療が完了しても、それですべて終わりではありません。そこからが「次の治療」です。「痛みを感じる前の治療」こそが、これからの歯科治療のあるべき姿なのです。
院内でおこなうメインテナンスメニュー 「PMTC」
ご自宅でのブラッシングをどんなに丁寧におこなっていても、どうしても残ってしまう歯の汚れ「プラーク」。PMTCとは院内にて、医師または歯科衛生士が、研磨ペーストやシリコンゴムの器具を使って、プラークなどの汚れを除去し、歯面をすみずみまでキレイにするクリーニングのことです。処置中に眠ってしまう方もいるほど、痛みのない処置です。
PMTCの効果
では、PMTCをおこなうことで、どんないいことがあるのでしょうか?
メリット1 歯質を強く! |
フッ素入り研磨ペーストで再石灰化を促し、歯の表面のエナメル質を虫歯菌に強くします。 |
メリット2 虫歯を予防! |
プラーク、バイオフィルムを除去し、再付着を防ぎます。またエナメル質表面にカルシウム補給を促し、虫歯を予防します。 |
メリット3 歯周病の改善・予防! |
プラークなどを除去し、歯茎を引き締めることで、歯周病の症状が改善され、また予防にもつながります。 |
メリット4 美しい歯に! |
茶しぶやタバコのヤニなどによって沈着した色素を取り除き、歯が本来持つ光沢を蘇らせます。 |
歯にいいことずくめのPMTC。これからは「定期検診+PMTC」をセットで考え、歯の寿命を延ばす努力をしていきましょう。
自宅でおこなうメインテナンスメニュー 「ブラッシング」
虫歯や歯周病の原因であるプラークやバイオフィルムの除去に、PMTCは非常に効果的ですが、その基本はまずご自宅でのブラッシングです。正しいブラッシングを習慣化することで、プラークコントロールをおこない、歯を長持ちさせましょう。
ブラッシングのコツとは?
正しいブラッシングのコツをご紹介します。
1.歯茎のふちに歯ブラシの毛先が入るように、みがきたいポイントにしっかり当てる!
2.マッサージをするように、強すぎない適度な軽さでみがく!
3.歯ブラシは小刻みに動かす!
4.歯1本につき、10~20回みがく!
自己流ではどうしてもみがき残しやすい部分ができてしまいます。当院では患者さんに合わせたブラッシング指導もおこなっています。歯科衛生士の指導のもと、正しいブラッシング方法を身につけましょう。
定期検診のお願い
当院では、ご来院された患者さんのすべての歯を健康に保ちたいと思っています。しかしそのためには、患者さんのご協力も必要です。早めにご来院いただければ、様々な治療方法をご提案できますが、長期間放置した歯の場合は治療方法が限られ、手遅れになってしまうこともあるのです。
定期検診にお越しいただければ、虫歯や歯周病の予防に留まらず、以前おこなった治療の効果を持続させ、患者さんの歯の寿命を延ばすことができます。一人ひとりのお口の状況によって検診を受ける間隔は異なりますが、悪くなってから歯の治療に通うより、通院回数が少なく済み、効果も出やすくなるのです。
「ずいぶん歯医者さんとご無沙汰してしまって……」と、歯科医院に足が進まない方はたくさんいらっしゃいます。もっとご無沙汰してしまうことのほうが大変です。何も気になさらず、まずはご来院ください。